本当に救われるかどうかの答えは、自身の心の中にある。

 ニセ預言者が言うには、終わりの日の前には金銭は紙くずになるということだ。
 これは日本国の経済が破綻するという意味だ。この国の経済が破綻し掛かったことは戦後間も無い時期にあったが、その時は国民の復興への期待が強かったことと、農業従事者が多く食料自体が財産という旧時代の経済感覚が基礎にあり、食料の物々交換で多くの国民の生活が成り立ったことにより経済破綻は免れている。
 だが、もし今度経済破綻が現実味を帯びた場合、愛国心の著しい低下、乞食(ホームレスと同じ意味)、親の財産援助によってのみ生きる若者などのクズ人間の異常な増加と農業従事者の減少、農業で生計を立てるのが難しい社会システム等の理由により、経済破綻は日本を無法国家にすると私は予想する。
 国民の多くは都市部に住むが、都市で農作物生産は不可能だ。都市にある食料はすぐに略奪されるし、略奪を取り締まる警察等の行政職員も、給料が支払われなくなれば業務を放り投げる。食料に困った都市部の人間は、地方の農地や農業経営者を襲うだろう。私も兼業農家の経営者なので、この事態に直面した時は自分の家族や農地などの財産のために武器を持って戦うだろう。
 その時には、「北斗の拳」に描かれる近未来の終末世界の様に、身長3mを超える位の体格を持った、ケンカの強い人間だけが食料と名声にありつけるという時代ができあがっていると思う。
 このように、金銭が紙くずになると一言で表現しても、それがどれほど恐ろしい事態を招くか。ニセ預言者も少しは注意して発言したらどうかと言いたい。こんな下等な霊波を持つ奴は、いくら本当に預言者であっても決して人々を幸せにすることはできない。
 本当の預言者ならば、間違いなく霊性が極めて高いはずだ。阿弥陀如来様の如く、終わりの日が訪れた時には悪い衆生も良い衆生もすべて救ってくれると信じている。世の人々には、霊性の低いニセ預言者の考えには決して同調しないように求めたい。多くの人が悪い想念を持つと、本当に思考が現実化してしまうので、日本の科学技術が今後も世界の人々の幸せに役立つような発展を続け、世界の多くの人たちと仲良くつきあえるような世界の到来を願って欲しい。そう思う気持ちは誰の心の中にも存在する。