マイナリ受刑者の無罪は本当か

 今日、意外にも19:00のNHKニュースでこの事件がトップで扱われた。
 >東京都渋谷区で1997年に起きた東京電力女性社員殺害事件の再審請求審で、無期懲役が確定したネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(44)以外の第三者が殺害現場にいた可能性を示すDNA鑑定結果が出た。
 またかと思わせるような、マスコミによる検察庁・裁判所バッシングだ。
 ニュースでは、行政を標的にしたあらゆる面からの攻撃とマイナリ受刑者への再審、無罪判決への期待がされている。
 この事件、殺害された女性が人混みの中で殺されて殺害犯の行方が掴めないといった状況とは異なり、現場がアパートの室内という場所に特定されており、被害者の交友関係を分析すれば、そう多くの容疑者が出てくることはない、比較的閉鎖性の高いものだ。
 数十年前に、何とか毒ぶどう酒事件という毒殺事件が発生し、この事件の加害者として服役中の男性が無罪を主張していて、どうやら当時の取り調べが脅迫であり再審になる可能性が出てきているらしいが、私はこの服役中の男性がやはり犯人だと信じる。
 こういった閉鎖性の高い事件では、多くても10人位の被疑者が特定でき、特にこの事件が、集落内の付き合いの濃い人物間で発生していることから、その10人からの聞き取り調査を行えば、誰が最も怪しいという意見は集約するはずだし、最も怪しいとされた人間が事件を否認するのならば、この人間は「自分でなければ○○だ」と他の人間を名指しするはずである。
 毒ぶどう酒事件の受刑者が「自分でなければ○○だ」と証言しておらず、ただ無罪だと主張するのならば、無罪という主張自体、怪しいと考えられて当然だ。
 さて、本日のニュースに戻るが、この閉鎖的な殺害事件でマイナリ受刑者は「自分でなければ○○だ」と証言していないのであろう。
 私は、このことだけでマイナリ受刑者は、やはり怪しいと疑う。
 第三者の痕跡とされる体液(これって何じゃ?)、体毛から血液型がO型と判定され、マイナリ受刑者の血液型Bとの違いが分かっているが、被害者所有のバッグのベルトにB型の血液が付いていたという証拠についてはどう判断されるのか。
 和歌山の毒入りカレー事件では、容疑者が証拠無しで有罪確定となっている。これも、関係者が少数に特定できる閉鎖性の高い事件で、容疑者の「自分でなければ○○だ」という証言がなされなかったことによるものだと思う。
 ニセ預言者とは、マスコミが言ったことだけを妄信するものだ。彼らの深層心理には、日本の行政を根底から破滅させてやるという悪念しかない。なぜ日本人として平和に、世界的にも高度な厚生的保護を受けて生活していられるのか考えていないようだ。こういう行為は、政府からの恩を仇で返しているに等しい、極めてカルマの重い行動である。