ニセ預言者は、預言などしていないのである。

 日本国内で、預言者を騙りブログで意見を述べている奴はすべてニセモノである。
 彼らは、それらしい格好良いことは述べているが、ほとんどが宗教、預言関連書籍の記載そのままだ。彼らの多くは裕福な家庭の生まれであり、幼年時代より読書、外出による見聞、知識者との交流などに特に不自由の無い生活環境のお陰で、割と苦労せずに宗教関連の知識をつけてこられた奴が多いのだろうと推測する。あるニセ預言者は高学歴でとても多くの知識があり、多くの信者を従えて社会的にも高い地位にいる。どんな宗教学的質問にもスラスラと答えることのできる能力を持っている者もいる。だが、こんなのは知能が高ければ誰でもできることである。こんな奴の預言は、超能力でも何でもない。
 (私も、バブル期前後にはオカルト関係の書物を読み漁っていましたので、ニセ預言者を騙ることもできますよ。)
 預言とは、先に起こることを予測して述べること。それには、事象と時間の両面における正確性が求められる。事象だけは具体性があっても、それが発生する時間が不確定な預言は、預言とは言わない。外れても担保の無いものは預言ではない。そんなのは私でもできる。
 明日、平成23年6月24日中に、日本のどこかで震度1以上の地震を観測する確率は99%以上である。(外れても担保無し)
 中国はいずれ日本産米の輸入を再開する。(事象のみ、期日不確定の預言)←中国は日本産米を特別に美味な食品として認識していることは事実であり、むしろ輸入が禁じられている今こそ涎を垂らして輸入再開を待っているのだ。
 だから、ニセ預言者はブログや出版物で勝手な預言をしてはいるが、的中しても単なる偶然に過ぎなかったものも非常に多い。もしも、一人でも本当に予知能力のある人がいるのならば、既にネット上で人気が爆発しているだろう。
 今回の3.11大震災については、ジュセリーノの「日本・岩手県沖でのM9大地震」という預言が的中したと考える人もいるでしょうが、ジュセリーノ以前に木村政昭という地震学者が、この地域での大地震発生を科学的に予測しているのを御存知だろうか??
想定外ではなかった! 4年前に公表されていた東日本大地震予測図の再評価
 木村氏は、火山噴火を地震の前兆現象と捉え、噴火火山の位置から次に発生する大地震震源を予測するという「木村メソッド」を発表している。
 多くのニセ預言者は、3.11の震災については、発生後に「これが終末への序曲だ」などと派手に恐怖を煽るのみで、それ以前に震災の発生を警告するような預言をしていない。ニセ予言者の中に一人でも木村政昭氏の出版物に目を通していた奴がいれば、九州・新燃岳の噴火を観て大地震の発生が近いという予測を立てられたはずだ。
 3.11の震災ほどの大災害ですら預言できないような奴は、預言者ではない。これがまず一つの結論だ。