我的拍売戦記(8) タ   イ   ヤ

今日のオークション戦記は、シンプルに「タイヤ」だ。
私は雪国に住んでいるので、冬期間のスタッドレスタイヤは必需品であり、所有する車の分だけ夏用、冬用のタイヤが必要になる。従って消耗品であるタイヤの買換え需要は多く、いつも地元のガソリンスタンド等で安売りのタイヤを買っている。
しかし、インターネットオークションを始めてからは、新品で出品されているタイヤの価格が送料を含めてもまだ地元での小売価格よりも安いことを知り、私はタイヤが消耗して買い替えの時期が来るとオークションで価格を比較するのが楽しみでしょうがない。このオークション価格に満足した今は、もう絶対に地元でタイヤを購入することは無いだろう。
平成17年までに夏用のタイヤは新品で2度購入し、その価格と品質には100%満足している。
今年の春には初めて中古のスタッドレスタイヤを買ってみた。私は、冬の終わりに4WDの中古車を雪国でない所から購入したばかりで、来冬に履くホイール付きのスタッドレスが1式欲しかったため購入したものだ。スタッドレスタイヤというものは、雪国の人間でなければ、年にわずかな回数でスキーなどに行く程度しか使う機会の無いものであり、こういう所有者が引越しなどでタイヤが不要になった時、それも特に春にはタダ同然で出品されるということも知っていた。今回落札したのはホイール付きのスタッドレスで、4本で4,000円というものであった。
商品を受け取った結果、出品者の紹介文の通り、山は8〜9分残っているという上質なものであった。
更に今年5月には、上記の車の前タイヤが中古で購入した時点から磨耗が激しく、走行中に振動が発生するようになったので新品に買い替えることにした。これで選んだのが中国製のタイヤだ。価格はとにかく安い。地元での国産新品価格の半額よりもまだ安い。どのみち送料が掛かるのだから、2本あれば足りるところを4本購入した。4本購入して送料を払っても1万円でお釣りが来るのだから、たとえ品質が悪くても諦めがつくと思って購入を決めた。
商品はすぐに到着し、履き替えたところ走行中の振動は完全に解消された。見た目も国産メーカーの製品と変わりない。現在履き替えてから2ヶ月経つが、全く異常は無い。実にいい買い物をしたものだ。
考えて見ると、原材料の仕入れ価格も安く、製造コストも安い中国の製品に対して日本メーカーのタイヤはコストが掛かりすぎであり、流通過程での取引業者のマージンが異様に高すぎるのだ。私は、今後購入するタイヤが中国産で手に入れば、日本製品を選ぶことは無いと思う。
なお、タイヤの出品者は、国産タイヤの価格を崩すということから、国内タイヤ卸商から脅迫を受け続けているという。かわいそうな話である。私は以後、中国製タイヤの良さを知人に積極的に紹介し続けている。これが出品者への救済になれば。