我的拍売戦記(2) CD:ニンジャ・ウォーリアーズ

今回からは、「私のオークション戦記(n)」というタイトルが長すぎてサブタイトルを表示するスペースが無いので、メインタイトルを中国語で表記した。

ニンジャ・ウォーリアーズとは、タイトーというゲームメーカーのアーケードゲームの商品名である。つまりゲームセンターに行かなければこのゲームはプレイできない。
ニンジャ・ウォーリアーズというゲームがヒットしたのは15年位前であり、私自身もこのゲーム機は見たことが無い。なぜこのゲーム音楽を知ったかと言えば、私が平成6年頃、3年近く購読していたアーケードゲームの専門雑誌「ゲーメスト」のゲーム音楽CD特集を始めとしてニンジャ・ウォーリアーズの音楽CDが何度も紹介されていたからだ。
その中には、「三味線をフューチャリングした音造りと作曲性において、ゲームの歴史上燦然と輝く、ゲーム音楽の金字塔的作品」などという、「大宇宙を代表する音楽家と称される金正日さえも腰を抜かしそうな賞賛もあった。これはいつか聞いてやろうと思っていたが、残念なことにこの雑誌でこのCDを取り上げた時点でCDが廃版になっていた。
そこでネットオークションでこのCDを探し続けたら、半年位して遂に出品された。価格は3,000円位で容易に落札できた。
さて、商品が届いてすぐにCDを再生してみたが、まったく大したことは無い。

「芸術系専門学校の文化祭の出し物程度」

のレベルであった。
ゲーム音楽にあり勝ちな、同じフレーズを複数回使用しながらの曲の進行があったり、三味線のサンプリング音声とシンセサイザーの演奏がセッションしているのかと期待したら三味線のパートはソロ演奏(それも超ダサイ!!)だったり、わざわざCDとして出版する程の価値は無いと思った。私がこの様に思うのは、普段聞き慣れている音楽の技術水準が高いからだろう。私が収集、鑑賞した80年代の電子音楽(洋楽)には、現在のどのミュージシャンにも到達できない高い技術水準があったのだと再認識させられた。90年代に入りアコースティックが見直されたのは、技術向上を諦めたミュージシャンが増えたからではないのかとも思う。
このCDは処分したいと思っているが、私にとっては駄作でも一応は「ゲーム音楽の金字塔的作品」なのだから将来値打ちが付くと思って保存中だ。