私のオークション戦記(1) アラベスクのCD

本日からは、「私のオークション戦記」と題して、私がインターネットオークションの出品、落札での様々な経験談を書き綴る連載を始める。第1回目はアラベスクのCDだ。
アラベスクと言えば、私が中学生の頃の音楽趣味では忘れることのできない女性ボーカルグループだ。
「恋にメリーゴーランド」(←なぜ恋のメリーゴーランドでないのか、今でも大きな疑問だ。)、「ハロー・ミスター・モンキー」、「キャバレーロに夢中」など、出す歌全曲が大ヒットした。「恋にメリーゴーランド」とジグソーの「スカイ・ハイ」、ビレッジ・ピープルの「Y・M・C・A」(西城秀樹ではないよ!)には誰が振り付けを考えたのか知らないが「踊り」があり、キャンプや運動会では数十人の輪になって踊った思い出がある。「恋にメリーゴーランド」の踊りでは、「〜and never jump on the メリーゴーランド.」の後に空手の突きを出すポーズをとりながら「レッツゴー!!!」とドスの効いた声で全員が拍子を入れて叫ぶのだ。これが楽しくて何度も踊りを楽しんだ。
もうひとつアラベスクが好きな理由は、この時代のディスコ音楽には伴奏に弦楽器が使われており、アラベスクの曲には特に多用されていたことだ。アラベスクの曲は「ディスコを揺さ振り鳴り響くバイオリン!」と呼ばれる程カッコイイものだった。この時代のディスコ音楽にはまず弦楽器が使われていないと私はノレないほど気に入っているのだ。そして、なぜか中学生時代から25年余り、弦楽器を使用したディスコミュージックをデジタル音源で聞いたことが無く、テレビなどでアラベスクの曲が紹介されると無性に聞きたくなっていた。こんな背景があってオークションで落札しようと思ったのがアラベスクのCDだった。しかし、アラベスクのアルバムで出品されるのはアナログレコードばかりで、デジタル音源で聞こうと思っていた私には必要無く、出品数の少ないCDを狙っていた。
ある日アラベスクのCDが出品された。中古版だったが、廃版だというので4,500円の指値を出したが、無念にも負けてしまった。これで暫く頭を冷やし、1年近く経ってからCDを探してみると、2〜3種類が出品されていた。私は最も評価点数の高い出品者を選び、「アラベスクのすべて(1CD)」を3,000円で指値を出したところ、見事に2,500円位の価格で落札することができた。
出品者には、「ディスコを揺さ振り鳴り響くバイオリン!」のエピソードを付けて感謝の意を示したところ、出品者も大いに喜んでくれた。
さて、CDを聞いてみた感想であるが、このCDの収録曲は弦楽器を使用しない伴奏(つまり、シンセサイザー)を使い、それにアラベスクのボーカルをミキシングしたニセモノであった。(フライデイ・ナイトとハロー・ミスター・モンキーは原版だと確認できた。やはりバイオリンは最高!)CDの出版者が東芝系の会社なので信用していたのだが、現代に弦楽器を使用したディスコミュージックCDを発売しても人気が出ないのだろう。伴奏に弦楽器を使用したアラベスクのCDを探す私の旅は、まだ続く。