第5集 大和と武蔵

第5集 大和と武蔵 レア度:C(常見)

第5集は、旧日本海軍が世界に誇った超弩級戦艦、大和と武蔵の建造から沈没までのドキュメントだ。
どちらの艦も、敗戦が色濃くなってきた頃に水上特攻として出撃したらしいが、乗組員として訓練を受けた海兵で特に能力のある者は本土決戦用として乗艦を拒否されたらしい。
わずかに生き残った兵士の証言では、大和の場合は左舷に魚雷が命中して浸水し、艦が傾いたので砲撃ができなくなったが、右舷の船艙に海水を取り入れる設備が稼動して傾きが修正され、砲撃が再開されたという。
掲載されている写真の中に1枚だけ、建造中の武蔵と言われる極秘扱いの写真があるが、極めて解像度の高い写真だ。
3隻目の超弩級戦艦信濃についての説明は無いが、ほかの文献によると、戦艦として建造中に空母に設計が変更され1944年11月に完成したが、輸送中に米軍の潜水艦による数発の魚雷攻撃であっけなく沈んだらしい。物資の不足で船体に充分な厚さの鋼板が使用されていなかったのだろう。
本巻のオークションにおける落札価格は500円〜1,200円位である。発行部数は多いと思われ、たびたび出品されるので、程度の良い商品を選ぶことを勧める。

次回は第6集について述べる。